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ロマンスの館
2026/4/29 08:34
自治会の班長交代の時期になると、
決まって訪れるものがあります。
——集金。
そして、新班長さんが〇〇さん
私は密かに〇〇家を、
「ロマンスの館」と呼んでいます。
二十年前、
その家のご主人が亡くなり、
残された奥様と長男夫婦が暮らしていました
静かな、どこにでもある家。
……のはずでした。
でも二年前、その奥様——
八十歳前後が恋に落ちたのです。
そして、
家を出ました。
ロマンスは年齢を選ばない。
私はその事実を、
この家から学んびました。
そして今日。
その「ロマンスの館」が、
ご夫婦で集金に回っているらしい…
ピンポン。
扉を開けると
……誰?
名乗る名前は〇〇も変わらないのですが…
でも——
奥様が、違う。
一瞬、思考が止まるぅ〜
私は何も気づかなかった顔で、
自治会費を差し出しました。
平和的解決。大人の対応です。
二人は隣の家へと向かいました。
その背中を見送りながら——
聞こえてくる声。
「あら〇〇さん!奥様……あれれ?」
その後は、
言葉にならない記号のようなざわめき。
私は聞いてしまった。
どうやら、
長男夫婦、
うまくいかなくなっていたらしく
そして——破綻。
翌年、新しい奥様。
なるほど。
ロマンスは、
巡る。
あの家には、
晩期にロマンスが訪れるらしい。
順番に。



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